永久歯列期(すべて永久歯が生えている状態)に行う治療は、マルチブラケット装置を使用して個々の歯を移動することで、歯並びを整えていきます。
症状によっては、治療前に抜歯が必要になることもあり、マルチブラケット装置以外の装置を併用することもあります。通常3~6週に一度の間隔で来院して頂きます。
マルチブラケット装置には種類があり、あまり目立たない装置(写真1) や表からは見えない裏側に付けるもの(写真2)も選択できます(裏側からの治療は症状によってはできない場合もあります)。
写真1 クリアブラケット
写真2 リンガルブラケット
治療が終わってすぐに装置をはずすと、歯は元の状態に戻るように動いてしまいます。
これを予防するために通常約2年間は保定期間(治療後の歯並びが安定するのを観察する期間)とし、リテーナー(保定装置、写真3、4)を使用してもらいます。保定期間中は数カ月に1回の来院になります。
写真3 リテーナー(取り外し式)
写真4 リテーナー(固定式)