歯の健康フェスティバル
6月4日は「ムシ歯の日」ということで、これにちなんで6月4日から10日は「歯の衛生週間」になっています。
この時期は各地域の歯科医師会が中心になって様々な「歯の健康」に関するイベントを行っています。
今年は私も川口歯科医師会主催の「歯の健康フェスティバル」に参加してきました。
2年前にもお手伝いさせていただいたのですが、当日は数日振りの晴天のせいか、例年よりはやや来場者が少なかったようですが、それでも1000人前後の方が会場に訪れたようです。
はじめに80歳で20本の歯を残している高齢者(8020達成者)と歯の健康ポスターコンクールの表彰式が行われました。
会場には衛生士による「ブラッシング指導コーナー」、特別なな器具を利用した「口臭測定コーナー」、歯型をとる材料を使った「指型石膏模型作製コーナー」など、例年通り歯科に関連した様々なブースが設営されていましたが、今回の私の担当は「乳歯のフッ素塗布体験」コーナーでした。
このブースは、まだ歯磨きやうがいが出来ない乳幼児の歯に歯ブラシを使ってドクターが「フッ素ジェル」塗ってあげるコーナーです。3歳前後のお子さんたちが相手ですので、怖がって泣いたり、口をなかなか開けてくれなかったり、ちょっと大変な仕事でし た。
矯正治療のご相談は、埼玉県川口市の清村矯正歯科まで
矯正治療体験談 Vol.2(Before-After)
矯正治療体験談 Vol.2 (Dr.清村のコメント)
軽い受け口で、正中 (上下の前歯の真ん中)がかなりずれていました。
これは、前歯(側切歯)が1本無かったため なので、犬歯を側切歯の位置に移動して代用することにしました。口元を全体的に後ろに下げるためにも、上1下2本の小臼歯を抜歯する必要がありました。
正中がずれている場合、治すのに結構時間がかかることが多いのですが、このケースでは思ったより早 く治療が進みよかったと思います。
この方は、ほんとに痛みがなかったらしく、装置をつけた当初から何でも食べられたようです。焼肉を食べに行って、2度ほどブラケットをはずしてきていましたね(笑)
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矯正治療体験談 Vol.2 (続き)
矯正治療体験談 Vol.2 (2/2)
Q3) 当院で治療開始をしようと思ったのは?
やっぱり、一番は先生の“感 じ”です。怖くなかった(笑)のと、親身に話を聞いてくれたことです。
治療の話も分かりやすくて、すごく理解できました。また、スタッフの 方と話す機会を十分取ってもらったり、“感じ”が良かったです。
あと、他の医院のカウンセリングでは、“歯並び”に関しての話ばかりでし た。
私は、そもそも顎関節にも問題があり、そのことも不安があったのですが「すぐに装置を付けよう」という感じで、どの医院でも顎(あご) の動きについての話はありませんでした。
でも、清村先生のカウンセリングでは、歯並びだけでなく顎についても色々と話してくれて「まず、顎 関節の異常を治してから、歯並びの方は状況をみながら徐々に治していきましょう。」と言われたことに安心しました。
Q4. 矯正治療中のことを少 し聞かせてください。
まず初めに、顎(あご)の治療の為、歯の裏側に装置を入れた状態で様子 をみて、顎の痛みがとれてから、ブラケットを付けて歯並びを治しました。合計で2年弱くらいです。
矯正治療をしていた友達からは、「痛くて 食事もできないよ。」と言われていました。
装置を入れた当初は違和感が少しありましたが、私の場合、痛みは全くといっていいほどありませんでした。おかげ で、食べまくっていましたね(笑)
顎(あご)の痛みが取れた こと、以前は口を閉じるのが大変だったけど、今は閉じやすくなったことが良かったです。
横からの写真を見るとすごい分かるんですけど、本当に下の歯と唇全 体が後ろに下がってうれしいです。
見た目以外のところだと、以前は、麺類を食べるとうまく噛み切れずに吸い戻しがありましたが、今は、普 通に食べられるようになりました。
インタビューの感想(野々村)
本当に2年間が楽しかったと語る患者さんでした。
私も、今までに数多くの矯正治療を経験した方に体験談をインタビューしたことがありますが、こんなインタビューは初めてです。
矯正治療が終わって、「やっと終わった―!」ではなく、「装置がなくなって淋しくなった」という感じだったそうです。
治療終了おめでとうございます!
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矯正治療体験談 Vol.2
矯正治療体験談 Vol.2 (1/2)
今回は、つい先日、治療を終えたばかりの患者さんに矯正治療について聞いてみました。
Q1) 矯正治療を始めようと思ったきっかけを教えてもらえませんか?
私は、他の歯科医院で歯科衛生士の仕事をしています。
歯科衛生士になるために専門の学校に通っていたのですが、実習で歯型の模型を取ったとき、初めて自分の歯並びが悪いのに気付きました。
卒業後、歯科医院で働き始めたわけですが、患者さんに色々と、お口に関する話やお口のケアの仕方について説明している時に、私自身の歯並びが悪いことが引っかかっていました。
Q2) 歯並びを治そうかな? と思い始めてから、すぐに治療を開始したのですか?
1年くらいモヤモヤしました。結局、悩んでいても歳をとる一方だし、やるなら早めがいいと思い、重い腰を上げました。
衛生士学校時代の友達には、矯正治療自体も痛みなどがあるけど、「治療する先生が怖かったりして、質問したり、こうして欲しいとか言いづらいよ。」という事は聞いていました。
治療を担当する先生との相性は大切だと思い、どの医院で治療をするか迷いましたね。
私の場合、インターネットや友人など色々と調べましたし、カウンセリングは矯正専門医院に3件、そして、自分の働いている医院の先生にも聞きました。
洋服を買うときなどは、あまり悩まず、結構衝動買いするタイプですが(笑)、本当、慎重に選びましたね。
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不正咬合の種類について(10)
矯正治療をもっと知りたい vol.11
不正咬合の種類について 交叉咬合・埋伏歯
N:私自身、あまり自分の歯の本数を気にしたことがありませんが、気付かないという方もいらっしゃるのではないですか?
子供のパノラマレントゲンを取ることはほとんど無いので、見落としてしまっている場合があるのでしょう。
N:なるほど、そういうこともあるのですね。なかなか永久歯が生えてこなくて心配なら、矯正歯科の先生に診てもらったほうが安心ですね。
これまで5回に分けていろいろな不正咬合について伺ってきましたが、これ以外にも種類がありますか?
K:そうですね、交差咬合に似ているのでが、上下の歯がすれ違いに噛んでいる鋏状咬合とか、叢生とは逆に歯の大きさに比べてアゴが大きいために起こる空隙歯列や正中離開、いわゆる「すきっぱ」などがあります。
K:不正咬合といってもほんとにいろいろな種類があるんですね。清村先生、今回もありがとうございました。
K:ありがとうございました。
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不正咬合の種類について(9)
矯正治療をもっと知りたい vol.10
不正咬合の種類について 交叉咬合・埋伏歯
N:さて、もうひとつの「埋伏歯」についても教えて頂けますか?
K:はい。埋伏歯とは、歯が歯茎(又は骨)の中に埋まってしまっている状態のことです。
皆さんが良くご存知な「親知らず」が最も埋伏歯になりやすい歯になります。
昔に比べてアゴが小さくなってきた現代人は、最後に生えてくる第3大臼歯の生えるスペースが足りなくて、多くの人が大人になって、抜かなくてはならないわけですが、矯正治療が必要になるのは親知らず以外の歯が埋伏してしまうケースですね。
原因は様々ですし、わからないこともあります。たとえば永久歯がまだアゴの中にあるときに、顔や口をぶつけてしまったことによる衝撃が原因だったり、乳歯がむし歯になって早く抜けてしまった結果、隣の歯が動いて本来生える永久歯のスペースがなくなったことが原因になったりします。
N:埋伏している場合、どのような治療を行うのですか?
K:ほとんどの場合、埋伏歯が生えてくるスペースがありませんので、まず、アゴの骨を広げたり、他の歯を動かしたりして埋伏歯が出てくるスペースを作ります。そして、その歯を引っ張り出すための装置を周りの歯やアゴに装着して、外科的な処置で埋伏歯に金具を付けてその装置から牽引していきます。
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不正咬合の種類について(8)
矯正治療をもっと知りたい vol.9
不正咬合の種類について 交叉咬合・埋伏歯
みなさん。こんちには!株式会社Value Linkの野々村太郎です。
前号までは、前後や上下のズレという分け方で、不正咬合について清村先生にお伺いしましたが、今回はそれ以外の不正咬合について聞いてみたいと思います。
野々村(以下N)、 清村先生(以下K)
N:これまでに説明していただいた不正咬合以外に、どのような種類があるのですか?
K:はい。代表的なものに「交叉咬合」と「埋伏歯」と呼ばれるものがあります。まず、「交叉咬合」とは、噛み合わせが左右にずれていて、下の奥歯が上の奥歯の外側にある状態です。(図1)
N:左は下の歯が外(頬)側に出ているのに、右は上の歯が外(頬)側に出ていて、雑巾を絞ったように左右の歯がねじれているようですね。何となく素人目にも健康状良くないというのは分かりますが、どのようなことを引き起こすのですか?
K:本来、左右の歯は同じように咬まなければいけませんが、左右違う位置で咬んでいるので、特定の歯や関節に負荷がかかります。その状態が続けば、片方の歯やアゴの
関節が磨り減り、だんだんアゴがずれてきて顔が歪んでしまいます。
N:なるほど。交叉咬合になる原因は、やはり遺伝によるものですか?
K:もともと骨格的に上下の幅が合っていないという遺伝的な原因の場合もありますが、後天的に発生する場合のほうが多いように思います。
例えば、右側の奥歯が虫歯になると、右を避けて左でばかり咬もうとしますね。これを何年も続けていると、その咬み合せにあわせてアゴが成長していくのでアゴは左にずれていきます。
また、普段の姿勢や寝ているとき態勢、頬杖などの癖によって交叉咬合になることもあります。
N:頬杖が原因で顎が曲がってしまうこともあるのですね!?(驚)
では、治療はどうやって行いますか?
K:大人の場合は、歯の移動だけではアゴの変形は治せませんので手術が必要になります。
子供の場合は、成長によって症状が悪化するのを予防するの第一ですので、原因を除去することが重要です。
先述のように、頬杖が原因なら、頬杖の癖を止めさせることが一番です、次に、上アゴを拡大するなどして、正しく噛めるように上下のアゴの幅を合わせていきます。
N:癖を取るのも矯正治の一環なのですね。そして、症状がひどくなって将来手術にならないように、子供のうちに治療に取り掛かるべきですね。
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不正咬合の種類について(7)
矯正治療をもっと知りたい vol.8
不正咬合の種類について 過蓋咬合・開咬
成長期の治療と予防が成功のポイント
開咬の場合、後ろから生えてくる奥歯や親知らずによって症状が悪化する人もいいるため、治療期間も長くかかることが多く、
成人の方で症状がひどい場合は手術が必要になることもあります。
開咬は一般的に他の症状に比べ治療が難しい不正咬合ですので、とにかく骨格的な問題でも舌の癖でも原因を出来るだけ早く取り除くか、影響を少なくしてあげることが治療を成功させるポイントになります。
したがって、過蓋咬合、開咬ともに骨格の成長を利用する治療が効果的であること、開始時期が遅くなるほど治療が難しくなる傾向があるという理由で早期治療をお勧めしています。
N:「過蓋咬合」も「開咬」も「反対咬合」や「叢生」のように見てすぐわかる不正咬合ではないので見落としがちですが、こちらのほうが実は治療が難しいようですね。勉強になりました。
清村先生、今回もありがとうございました。
K:ありがとうございました。
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不正咬合の種類について(6)
矯正治療をもっと知りたい vol.7
不正咬合の種類について 過蓋咬合・開咬
口呼吸が開咬を引き起こす原因のひとつ
開咬では、前歯で麺類や野菜などが噛めないので、奥歯だけ他の歯に比べてダメージを受けやすくなります。又、上下の前歯が触れないので発音にも悪い影響を与えます。
N:では、過蓋咬合と開咬になる原因は何ですか?
K:過蓋咬合になる原因は、先天的な骨格や筋肉に由来することが多いようです。よく美容室などで顔の形を卵形、逆三角形などに分類していますが、この咬み合せの方は咬筋というアゴの筋肉が発達していて、エラや頬骨が横に張ったホームベース型の顔つきの人に多く見られます。
後天的な原因は奥歯が虫歯や歯周病で早くに抜けたり、抜いたりすることで起こりやすくなります。開咬になる原因も、先天的な骨格や筋肉に由来することがあり、先ほどの顔の形でいうと面長の人はなりやすい傾向があります。また、子供の頃からの癖が原因で後天的な理由で開咬になる方もみられます。
N:具体的にはどのような癖ですか?
K:指しゃぶりや舌や唇に関する癖です。上下の歯の間にいつも舌を突き出す
癖のことを「舌突出癖」といい、これが開咬の直接的な原因になります。また、花粉症などの鼻疾患で口呼吸が癖になるといつも口がポカンと開いてしまい唇の筋肉が弱くなり、さらに、口から空気を吸おうとするので、舌が正常な位置より下にいくようになります(低位舌)。この唇と舌の影響で正しく食べ物を噛んだり飲み込んだりすることができなくなり(異常嚥下癖)、次第に開咬に変化していくケースがよく見られます。
N:なるほど。やはり癖が歯並びに影響するのですね。それではどのようにして治療をするのですか?
K:「過蓋咬合」の場合、成長期を理由した骨格的なアプローチとして、バイトプレート(写真③)、バイオネーター、ヘッドギアなどを使用します。このような装置はまだ成長が残っていて永久歯がすべて生え揃っていない方に有効です。また、歯の移動によるアプローチとして上の前歯4本のみにブラケットを装着してユーティリティアーチ(写真④)というワイヤーを使った治療をします。
(写真③)
(写真④)
開咬の場合、舌癖を治すためにMFT(筋機能訓練)を行い、習癖除去装置(写真⑤)などを使います。
(写真⑤)
ただし、一度ついてしまった癖を治すのは簡単ではありませんので、毎日気をつけて地道に治す努力が必要になります。癖が治らないとせっかく治っても元に戻ってしまうことが多いのが開咬の特徴です。
また、骨格的な問題の改善のためにヘッドギア、トランスパラタルアーチ(写真⑥)などを使います。これも、成長や癖の影響によって症状がひどくなるのを予防する目的で成長期のお子さんによく使用します。
(写真⑥)
大人の場合、マルチループ(写真⑦)という複雑なワイヤーと上下のワイヤーに輪ゴムを掛ける方法や、臼歯を圧下するために矯正用インプラントを利用したりすることもあります。
(写真⑦)
N:治療は、子供のときからすべきですか?
K:過蓋咬合の場合、上下の歯が強く当たるので、歯が磨り減り易く、そのままにしておくと更に噛み合わせが深くなります。また、顎関節への影響を考えると下アゴが大きく成長する思春期前に治しておかないと顎関節症がひどくなる可能性があります。
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不正咬合の種類について(5)
矯正治療をもっと知りたい vol.6
正咬合の種類について 過蓋咬合・開咬
こんにちは。Value Linkの野々村太郎です。連載でお送りしている「清村先生へインタビュー」今回は「過蓋咬合(かがいこうごう)」と「開咬(かいこう)」について聞いてみたいと思います。
野々村(以下N):今回は「過蓋咬合」と「開咬」について教えて下さい。宜しくお願い致します。
清村先生(以下K):宜しくお願いします。
N:まず、「過蓋咬合」と「開咬」とは、どのような状態なのか教えていただけますか?
K:はい。前回、前々回と「出っ歯」や「受け口」についてお話ししましたが、これらは上下のアゴ、前歯の位置関係が前後にズレた状態です。「過蓋咬合」と「開咬」は、この位置関係が上下にズレた状態の不正咬合です。
過蓋咬合は下の歯が見えないほど、上の歯が覆いかぶさっている深い咬み合せです。
逆に開咬は、奥歯は噛み合っているのに前歯が噛み合わない浅い咬み合せです。
N:そのような歯並びの場合どのような弊害がありますか?
K:過蓋咬合の場合下の歯が、上の歯ではなく上アゴの歯ぐきと噛んでいるので、歯や歯ぐきを痛めたり、下アゴの動きが制限されて、関節に力がかかりすぎて顎関節症を招いたりすることがあります。
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