不正咬合 まとめ②
みなさん。こんちには!
株式会社Value Linkの野々村太郎です。
前回に続いて「もっと知りたい矯正治療」のこれまでの総括をお願いしたいと思います。
これまで、不正咬合の種類と、その原因と治療法についてお話しました。
今までの話、特に成長期のお子様の治療について3つのポイントを挙げると
1つ目は、「子供の矯正治療は、今現在、気になる症状だけを治すのではなく、
永久歯がすべて生えかわった時に正しい咬み合せになることを目標にする」ということです。
たとえば、前歯が少しデコボコしているのを治すのは比較的簡単ですが、
その原因は歯とアゴの大きさのアンバランスです。
このアンバランスを治さなければ永 久歯が生え揃ったときには、またでこぼこになったり、
咬み合せに不調が出たりします。
受け口は、下アゴが身長の伸びる思春期に大きく成長しますので一度治っても、
また悪くなる可能性があります。
このような成長による変化を予測して、治療計画を立てることが重要になります。
2つ目は、「治療開始時期と治療方針、装置の種類は人によって違う」ということです。
「同じクラスの子はもうブラケットを付けているのに、うちの子はまだつけなくていいんですか?」
というご質問をよく伺います。
矯正治療は歯の生え変わりや、アゴの発育状態、その人の症状などを考慮して
治療の開始時期を決める必要がありますので、一概に「何年生になったら始める」というわけにはいきません。
「○○ちゃんは取り外しのできる装置で治していましたが、うちの子もそれでやってください。」
というような話もよく伺いますが、残念ながら不正咬合を治療する装置はその人の症状によって選択されるべきものです。
ご要望にはお答えしたいのですが、出来る場合と出来ない場合があります。
1人1人の症状を引き起こしている原因は1つではありません。
矯正治療を成功させるには、複雑に絡み合った不正咬合の原因を正確に診断し、
最適な時期に適切な装置を選択することが必要です。
3つ目は、「骨格的な問題や機能的な問題は早期の治療のほうが良い」ということです。
混合歯列期の成長を利用することで、将来、手術しなければいけない骨格的な原因による不正咬合を防ぐことができたり、
歯並びに悪影響のある癖を治すこと大人になってからの矯正治療を簡単にすることが出来ます。
永久歯が生え揃うのを待ってから治療を始めたほうが、トータルの治療期間は短くてすみますが、
それでは現在の症状がどんどん悪くなってしまい、ブラケットを付けた本格的な治療が大変になることもあります。
以上で、「もっと知りたい矯正治療(2)不正咬合の種類とその原因、治療方法」は終了です。
次回からはまた新しいテーマで矯正治療についてお話を伺って生きたいと思いますのでよろしくお願いします。
矯正治療のご相談は、埼玉県川口市の清村矯正歯科まで